最新の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の治療薬、生物学的製剤(デュピクセント:抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体:一般名デュピルマブ)も人数制限がありますが行えます。 適応は①慢性副鼻腔炎の確定診断②鼻茸を伴い、過去2年間以内に経口ステロイド薬による治療歴 or 手術歴あり or ステロイド禁忌の患者様③既存の治療で鼻茸スコア5点以上 and 鼻閉重症度スコア2以上が8週間以上 and 嗅覚障害、鼻汁(後鼻漏含む)が8週間以上 皮下注射で、2週間間隔で行います。少なくともはじめ2回は医師が行いますが、適切に施行できそうな方は自己注射も指導して行えるため、通院に伴う時間的制約や負担が軽減できます。 例年の治療で改善不十分だった重症の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の方にオススメします。(薬価が非常に高価なため、・医療費に助成が出る方や、・保険診療において負担の少ない方、経済的余裕がある方、高額療養費制度を利用する方・重症の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に苦しむ方がよい対象になるかと思います。価格表を下図に載せてあり、保険が利く形となります。そのため適応は厳しいので診察が必須です。2022/8/1より薬価が11%ほど下がります。) (下図) 好酸球性副鼻腔炎重症は指定難病です。当院は協力指定難病施設です。